かまくら‐ばくふ【鎌倉幕府】
源頼朝が鎌倉に開いた日本最初の武家政権。鎌倉には侍所(さむらいどころ)・政所(まんどころ)・問注所、地方には全国的に守護・地頭を置いたほか、六波羅探題・鎮西(ちんぜい)探題・奥州総奉行などを置い...
きた‐どの【北殿】
1 北側にある殿舎。「—の桟敷にて」〈増鏡・むら時雨〉 2 北隣に住んでいる人の敬称。「—こそ、聞き給ふや」〈源・夕顔〉 3 北六波羅探題のこと。→六波羅探題
きた‐の‐かた【北の方】
1 《寝殿造りで、多く北の対(たい)に住んだところから》公卿・大名など、身分の高い人の妻を敬っていう語。北の御方(おんかた)。北の台。「三条殿に、殿、—並びておはします」〈宇津保・俊蔭〉 2 北...
きょうと‐おおばんやく【京都大番役】
鎌倉幕府御家人役の一。幕府が守護・有力御家人を通じて召集、主として六波羅探題が統轄し、内裏諸門の警備などにあたった。
きょうと‐しゅご【京都守護】
鎌倉幕府の職名。京都にあって御家人を統率し、洛中の警備、朝廷との連絡に当たった。文治元年(1185)初めて北条時政が任ぜられ、承久の乱後、六波羅探題に引き継がれた。
けん‐だん【検断】
1 中世、侍所・六波羅探題・守護・地頭などが刑事上の事件を審理し、判決する手続き。 2 「検断職(けんだんしき)1」の略。 3 大庄屋(おおじょうや)のこと。
ざいきょう‐にん【在京人】
鎌倉時代、京都に在住して宮中その他の警備に当たったり、六波羅探題に執務したりした御家人。在京武士。
じょうきゅう‐の‐らん【承久の乱】
承久3年(1221)後鳥羽上皇が鎌倉幕府打倒の兵を挙げ、幕府に鎮圧された事件。後鳥羽・土御門(つちみかど)・順徳の三上皇が配流され、朝廷方の公卿・武士の所領は没収された。乱ののち、朝廷監視のため...
たん‐だい【探題】
1 詩歌で、いくつかの題の中からくじで探り取った題によって作ること。さぐりだい。 2 寺院で経典を論議するとき、論題を選定し、問答後にその論旨の可否を評定する役僧。題者。探題博士。 3 鎌倉・室...
ない‐そ【内訴】
鎌倉幕府の訴訟制度で、執権・連署または六波羅探題に内々に上訴すること。