おお【凡】
[形動ナリ]《「おぼ」とも》 1 事物の形状や人の心情などが、はっきりしないさま。ぼんやりしているさま。いいかげん。「佐保山を—に見しかど今見れば山なつかしも風吹くなゆめ」〈万・一三三三〉 2 ...
おぼ【凡】
[形動ナリ]⇒おお(凡)
おおし【凡】
[副]おおよそ。総じて。「—垣下(かいもと)あるじ、甚だ非常(ひざう)に侍りたうぶ」〈源・少女〉
おお‐よそ【大凡/凡】
[名・形動] 1 だいたいのところ。あらまし。「計画の—を説明する」 2 ひととおりであること。普通。「ひととせはいたく—にこそおもしろしと見え給ひしか」〈宇津保・楼上上〉 [副] 1 細部...
ちょう‐ぼん【超凡】
[名・形動]普通よりはるかにすぐれていること。また、そのさま。非凡。「—な才能」
はん【凡】
⇒ぼん
ひ‐ぼん【非凡】
[名・形動]平凡でないこと。普通より特にすぐれていること。また、そのさま。「—な(の)才能」⇔平凡。 [派生]ひぼんさ[名]
へいへい‐ぼんぼん【平平凡凡】
[ト・タル][文][形動タリ]《「平凡」のそれぞれの字を重ねて意味を強めた語》きわめて平凡なさま。「—たる一市民」
へいぼん【平凡】
二葉亭四迷の小説。明治40年(1907)発表。もと文士の下級官吏が回想の形で、作者自身の人生観・文学観を示し、文壇を風刺した作品。
へい‐ぼん【平凡】
[名・形動]これといったすぐれた特色もなく、ごくあたりまえなこと。また、そのさま。「—な作品」⇔非凡。 [派生]へいぼんさ[名]