いで‐い【出居】
1 外の方に出て座ること。「例はことに端近なる—などもせぬを」〈源・薄雲〉 2 寝殿の庇(ひさし)の内部にある応接用の部屋。のちに「でい」と呼ばれ、接客用の座敷の意になる。出居殿(いでいどの)。...
いでい‐の‐ざ【出居の座】
1 「出居(いでい)3」に同じ。 2 「出居(いでい)2」に同じ。
でい‐の‐ざ【出居の座】
⇒いでいのざ
で‐い【出居】
1 平安時代、寝殿造りに設けられた居間と来客接待用の部屋とを兼ねたもの。のち、客間をいう。いでい。 2 ⇒出居(いでい)3
でい‐し【出居衆】
「でいしゅ」に同じ。「自前—の私(わちき)だけ」〈人・梅児誉美・後〉
でい‐しゅ【出居衆】
1 近世、武家奉公・商用などの出稼ぎのため、町方で部屋借りをして暮らした人。「人宿の—になって…股引、脚絆して出で」〈浮・諸国ばなし・五〉 2 近世、岡場所で、人に抱えられず自前で営業した芸妓や...
でい‐しゅう【出居衆】
「でいしゅ」に同じ。
でい‐の‐しょうしょう【出居の少将】
朝廷の行事に際して、出居(いでい)の座に伺候し、世話役をした近衛少将。いでいのすけ。