きっ‐かけ【切っ掛け】
1 物事を始める手がかり。糸口。また、原因や動機。「事態打開の—をつかむ」「ふとした—で知り合う」 2 歌舞伎などの舞台で、俳優の出入り、音楽・照明の変化などの進行上の合図となる動作やせりふ。「...
きっ‐か・ける【切っ掛ける】
[動カ下一]《「きっかけ」の動詞化》話をきり出す。相談ごとなどをしようとする。「実は、と目を瞑(ねむ)って—・けたが」〈鏡花・日本橋〉
きっ‐さき【切っ先/鋒】
《「きりさき」の音変化》 1 刃物の先端。刀のはさき。「胸元に—を突きつける」 2 とがらせた物の先端。 3 相手を責める言葉などの調子。「批判の—が鈍る」
きっさき‐あがり【切っ先上がり】
刀の切っ先を水平よりも上にあげた構え。また、そこから切り込むこと。「—に引き回す」〈読・弓張月・後〉
きっさき‐さがり【切っ先下がり】
刀の切っ先を水平よりも下にした構え。また、そこから切り込むこと。「踏み込む—に、左右の肩先切り割られ」〈読・弓張月・拾遺〉
きっ‐た・つ【切っ立つ】
[動タ五(四)]《「きりたつ」の音変化》垂直にそそり立つ。「腰掛の後部(うしろ)は高い屏風のように—・っているので」〈漱石・道草〉
きっ‐たて【切っ立て】
1 切ったように垂直にそびえていること。また、そのもの。「—の総二階」〈里見弴・多情仏心〉 2 仕立てたばかりの衣服。仕立ておろし。「—の半被(はっぴ)」〈鏡花・註文帳〉
切(き)った張(は)った
切りつけたり殴ったり、乱暴なことをするさま。「—の大立ち回り」
きっ‐つけ【切付】
馬具の下鞍(したぐら)のうち、肌付(はだつけ)の上に重ねるもの。馬の背や両脇を保護する。
きっ‐て【切って】
[接尾]場所・グループを表す名詞に付いて、その範囲の中で最もすぐれていることを表す。…の中でいちばん。「野球界—の理論家」「その界隈(かいわい)—のあばれんぼう」