やぶこうじしゅう【藪柑子集】
吉村冬彦の筆名で書かれた、寺田寅彦の随筆集。大正12年(1923)刊行。
やぶのうぐいす【藪の鶯】
三宅花圃の短編小説。東京高等女学校在学中の明治21年(1888)に刊行した処女小説。日本女性による初の近代小説とされる。
やぶのむくじゅうとうきょうけんぶつ【藪野椋十東京見物】
渋川玄耳(筆名、藪野椋十)の随筆集。朝日新聞に連載されたのち、明治40年(1907)刊行。夏目漱石が序文を寄せている。
やまざくらのうた【山桜の歌】
若山牧水の第14歌集。大正12年(1923)刊行。
やまだ‐ただお【山田忠雄】
[1916〜1996]国語学者。東京の生まれ。孝雄の子。国語辞典の歴史を研究。昭和47年(1972)刊行の「新明解国語辞典」編集主幹を務めた。著「近代国語辞書の歩み—その摸倣と創意と」など。
やまなみしゅう【山なみ集】
吉沢義則の歌集。昭和7年(1932)刊行。
やまはは【山妣】
坂東真砂子の長編小説。平成8年(1996)刊行。同年、第116回直木賞受賞。
やまぶきのはな【山吹の花】
豊島与志雄の短編小説。昭和28年(1953)、「群像」誌に発表。同作を表題作とする小説集は、昭和29年(1954)刊行で、ほかに「どぶろく幻想」「庶民生活」などの作品を収める。
やみのはいばん【闇の盃盤】
岩野泡鳴の第四詩集。明治41年(1908)刊行。
やわらかなほほ【柔らかな頰】
桐野夏生のミステリー小説。失踪した娘を捜す母親と元刑事が、事件の真相を追う姿を描く。平成11年(1999)刊行。同年、第121回直木賞受賞。平成13年(2001)テレビドラマ化。