ぜんりつ‐せん【前立腺】
男性の生殖器官の一。膀胱(ぼうこう)の頸部(けいぶ)と尿道とを輪状に取り巻いている栗大の腺。アルカリ性の乳白色の液を分泌し、精液成分となる。摂護腺(せつごせん)。前位腺。→前立腺特異抗原
ぜんりつせん‐えん【前立腺炎】
前立腺の炎症。主に細菌感染によって起こり、排尿痛・頻尿・疼痛(とうつう)などの症状があり、急性の場合は発熱する。
ぜんりつせん‐がん【前立腺癌】
前立腺にできる癌。排尿障害・排尿痛などがあり、ゆっくりと進行することが多く、骨などに転移することもある。
ぜんりつせん‐とくいこうげん【前立腺特異抗原】
前立腺から分泌される糖たんぱく質。正常な血中濃度は4.0ng/ml以下。10.0ng/mlを上回ると前立腺癌(がん)が疑われるため、腫瘍マーカーとしてスクリーニング検査に用いられる。また、前立腺...
ぜんりつせん‐ひだいしょう【前立腺肥大症】
前立腺が肥大して尿道を圧迫し、排尿障害を起こす病気。残尿があるために膀胱・尿管・腎臓の機能に障害を起こすことが多い。
まえ‐だち【前立ち】
1 前に立っているもの。特に、厨子(ずし)などの中の本尊の前に安置される仏像。御(お)前立ち。 2 世間に対する名義上、表面に立てる人。まえだて。「揚巻の—白酒の粕兵衛といふ者」〈伎・助六〉
まえだち‐ほんぞん【前立ち本尊】
平時は公開されない本尊の厨子(ずし)の前に安置される仏像。
まえ‐だて【前立】
1 「前立物」の略。 2 「まえだち2」に同じ。
まえだて‐もの【前立物】
兜(かぶと)の前部につける立物(たてもの)の一。鍬形(くわがた)・半月・天衝(てんつき)・高角(たかづの)など。前立。