かど・う【勾ふ/勾引ふ/拐ふ】
[動ハ四] 1 欺いて誘う。「山風の花の香—・ふ麓(ふもと)には」〈後撰・春中〉 2 かどわかす。「江田へ—・はれたるなり」〈とはずがたり・五〉 [動ハ下二]かどわかす。「天狗が牛若を—・へ...
かどわかし【勾引かし/拐かし】
かどわかすこと。誘拐。また、その犯人。
かどわ‐か・す【勾引かす/拐かす】
[動サ五(四)]人をだまし、または力ずくで他へ連れ去る。誘拐する。「子供を—・す」 [可能]かどわかせる
かどわ・す【勾引す/拐す】
[動サ四]「かどわかす」に同じ。「人に—・されて来たりけるを」〈今昔・二四・五六〉
こう【勾】
[常用漢字] [音]コウ(漢) [訓]まがる とらえる 1 かぎ形に曲がる。斜めに傾く。「勾配・勾欄」 2 とらえる。「勾引・勾留」 [難読]勾玉(まがたま)
こう‐いん【拘引/勾引】
[名](スル) 1 人を捕らえて無理に連れていくこと。「重役や代議士の—されるのを痛快だ痛快だと評していたが」〈漱石・それから〉 2 (勾引)裁判所が被告人・被疑者・証人などを強制的に一定の場所...
こういん‐じょう【勾引状】
裁判所が被告人などを勾引するために発する令状。
こう‐こ‐げん【鉤股弦/勾股弦】
和算で、直角三角形の直角を挟む短い辺(鉤)と長い辺(股)と直角に対する辺(弦)のこと。また、直角三角形。
こうこげん‐の‐ていり【鉤股弦の定理】
三平方の定理(ピタゴラスの定理)のこと。
こう‐とう【勾当】
1 役所の事務を、専門に担当して処理すること。また、その人。「清麻呂を遣はしてその事を—せしめ」〈続紀・延暦〉 2 律令制で、大蔵省の率分所(りつぶんしょ)・長殿(ながどの)や記録所などの職員。...