かい【匙/匕】
《もと貝殻を用いたところから》飯などをすくうもの。しゃくし。さじ。「箸(はし)、—など、とりまぜて鳴りたる、をかし」〈枕・二〇一〉
さ‐じ【匙/匕】
《「茶(さ)匙(じ)」の字音による語》液体・粉末などをすくい取る道具。小皿状の頭部に柄のついた形。金属・木・竹・陶器などで作る。スプーン。
さじ‐おもだか【匙沢瀉/匙面高】
オモダカ科の多年草。沼や浅い水中に生える。葉は、長い柄をもつ楕円形で、根際から生える。夏から秋にかけて約80センチの花茎を出し、多数の白い小花をつける。塊茎は漢方で沢瀉(たくしゃ)といい、利尿薬...
さじ‐かげん【匙加減】
1 さじに物を盛る加減。特に、薬を調合するときの分量の加減。 2 料理の味つけの程度・ぐあい。「ちょうどよい—」 3 手加減。手ごころ。「上役の—ひとつでどうにでもなる」「—を誤る」
さじ‐さき【匙先】
さじの使い方。医者の薬の調合の仕方。「あの男等は—より口先が功者で」〈滑・浮世風呂・前〉
匙(さじ)を投(な)・げる
《薬を調合するさじを投げ出す意から》医者が、これ以上治療法がないとして病人を見放す。また、救済や解決の見込みがないとして、手を引く。「名医も—・げるほどの難病」
しゃじ【匙】
「さじ」の音変化。「お—で食べる」
ひ‐りょう【匙量】
薬剤をはかる、さじ1杯分の分量。