なんばん‐じ【南蛮寺】
室町末期から安土桃山時代にかけて建てられたキリスト教教会堂の総称。特に、外国人宣教師が織田信長の許しを得て、京都と安土に建てたものをいうこともある。
なんばんじもんぜん【南蛮寺門前】
木下杢太郎の戯曲。明治42年(1909)「スバル」誌に発表。大正3年(1914)刊行。同年、山田耕筰作曲によるオーケストラ音楽の伴奏で初演。
なんばん‐じん【南蛮人】
室町末期から江戸時代にかけて、日本に渡来したポルトガル人・スペイン人などの称。
なんばん‐ずな【南蛮砂】
硼砂(ほうしゃ)のこと。
なんばん‐せん【南蛮船】
室町末期から江戸時代にかけて、南洋方面から日本に来航した、スペイン・ポルトガルなどの外国船。紅毛船。
なんばん‐づけ【南蛮漬(け)】
から揚げした魚や肉をネギ・唐辛子などを加えた三杯酢に漬けたもの。
なんばん‐てつ【南蛮鉄】
室町末期から江戸初期に輸入された精錬鉄。刀や甲冑(かっちゅう)の材料として用いられた。
なんばん‐なわすだれ【南蛮縄簾】
⇒縄簾(なわすだれ)
なんばん‐に【南蛮煮】
1 ネギや唐辛子を加えて煮た料理。 2 野菜・魚・鳥などを油でいためたり揚げて煮たりした料理。
なんばん‐はこべ【南蛮蘩蔞】
ナデシコ科の多年草。茎は分枝し、蔓(つる)のように伸びる。葉は卵形。夏から秋、白い5弁花を開き、花びらは2裂し、反り返る。萼(がく)は鐘状。実は黒く熟す。蔓仙翁(つるせんのう)。