なんばん‐びじゅつ【南蛮美術】
桃山時代から江戸初期にかけて、西洋の影響のもとにつくられた美術。
なんばん‐びょうぶ【南蛮屏風】
桃山時代から江戸初期にかけて、ポルトガル人来航の様子や風俗を描いた屏風。主題は異国的であるが、表現技法は在来の大和絵と変わらない。長崎屏風。
なんばん‐ぶき【南蛮吹き】
⇒南蛮絞(しぼ)り
なんばん‐ぶんか【南蛮文化】
室町末期から江戸初期にかけて、ポルトガル・スペインなどの宣教師・貿易商により伝えられた西洋文化。医学・天文学や芸術のほか、鉄砲製造などの諸技術が伝えられ、また、キリシタン版が刊行された。
なんばん‐ぶんがく【南蛮文学】
⇒キリシタン文学
なんばん‐ぼうえき【南蛮貿易】
鎖国で途絶した日本と南蛮船(主にポルトガル・スペイン船)との貿易。16世紀中ごろから始まり、日本は生糸・鉄砲などを輸入し、金・銀・銅・硫黄などを輸出。
なんばん‐もの【南蛮物】
南蛮渡来の品物。
なんばん‐やき【南蛮焼(き)】
古く中国南部を中心にシャム・安南などから渡来した粗陶器。無釉(むゆう)の炻器(せっき)質で紫黒色のものが多く、茶入れ・水指(みずさし)などに用いた。
なんばん‐りゅう【南蛮流】
1 西洋流の外科医術。日本に帰化したポルトガル人クリストファン=フェレイラ(日本名、沢野忠庵(ちゅうあん))を祖とし、その門人の西吉兵衛が大成した流派。 2 古砲術の一流派。武宮嘉兵衛貞幹の創始...