す・む【済む】
《「澄む」と同語源》 [動マ五(四)] 1 物事がすっかり終わる。「契約が—・む」「株主総会が無事に—・んだ」 2 借りを全部返す。「借金が—・む」 3 予想していた程度以下や範囲内で収まる。...
ず‐や
[連語]《打消しの助動詞「ず」+係助詞「や」》 1 (推量の語を伴って)打消しの疑問の意を表す。…ないで…だろうか。「飽か—ありけむ、はつかの夜の月出づるまでぞありける」〈土佐〉 2 (文末に用...
そう‐そう【然う然う】
[副](あとに打消しの語や反語を伴って)そんなに。それほどに。「—遊んではいられない」「—うまいぐあいにいくものか」 [感] 1 忘れていたことをふと思い出したときに用いる語。「—、君に言う...
それ‐どころ【其れ処】
(あとに打消しや反語の表現を伴って)とてもその程度ではないの意を表す。「—の騒ぎではない」「君に文句などない。—か感謝したい気持ちだ」
とて
[格助]名詞、引用の句・文に付く。 1 引用を表す。…といって。…と思って。「山に登る—出かけた」「この名しかるべからず—、かの木を伐(き)られにけり」〈徒然・四五〉 2 事物の名称、役職名な...
なじ‐か
[副]《「なに(何)しか」の音変化》どうして。なぜ。疑問や反語の意を表すのに用いる。「声よく節も上手でありければ、—舞も損ずべき」〈平家・一〉
なぞ‐や【何ぞや】
[連語]《連語「な(何)ぞ」+係助詞「や」》 1 どうしたことだろう。なんだろう。「かからぬ世にも経べき身を、—」〈かげろふ・上〉 2 (副詞的に用いて) ㋐疑問の意を表す。どうして…か。なぜ…...
なにか‐は【何かは】
[連語] 1 反語の意を表す。何が…か、いやそんなことはない。「折にふれば、—あはれならざらん」〈徒然・二一〉 2 反語の意を表す。どうして…か、いや…はしない。「葎(むぐら)はふ下にも年は経ぬ...
なに‐が【何が】
[連語]《代名詞「なに」+格助詞「が」》 1 反語の意を表す。どうして…か、そんなことはない。「そんなに着ていて、—寒いものか」「—惜しかろ。…是(これ)もそちにやるぞ」〈続狂言記・秀句大名〉 ...
なに‐しに【何為に】
[副]《代名詞「なに」+動詞「する」の連用形+格助詞「に」から》 1 なぜ。どうして。なんのために。「このうるはし者は、—来るぞ」〈宇津保・国譲中〉 2 反語の意を表す。どうして…か。なんだって...