ばいりつ‐いろしゅうさ【倍率色収差】
レンズなどの光学系の収差の一。色によってレンズを通るときの屈折率が異なり、結ばれる像の大きさに差が出るために生じる色収差。
パープル‐フリンジ【purple fringe】
デジタルカメラなどの画像で、明暗差のある境界部分に紫色のにじみ(偽色)が現れる現象。イメージセンサーの受光素子に許容量を超えて光が入射した際、周辺の素子に電気的な悪影響を及ぼすことによる。また、...
ひきゅうめん‐きょう【非球面鏡】
球面ではない曲面をもつ反射鏡。反射望遠鏡では球面収差を生じない回転放物面の反射鏡が使われることが多い。アスフェリカルミラー。
ひきゅうめん‐レンズ【非球面レンズ】
球面ではない曲面を含むレンズ。放物面・楕円面・双曲面といった二次曲面や、より高次の多項式で表される四次曲面などを用いる。従来の球面レンズの欠点だった球面収差が生じない。精密加工が困難で製造コスト...
ひてん‐しゅうさ【非点収差】
レンズなどの光学系の収差の一。光軸から離れた一点からの光が、曲面で反射・屈折したあと一点に結像せず、間隔をおいた二つの直交する線分上に別々の像を結ぶ現象。
ふく‐ぎょく【複玉】
2枚以上のレンズを使った写真レンズ。収差がよく補正され、解像力にすぐれる。
マンギン‐ミラー【Mangin mirror】
カセグレン望遠鏡やレフレックスレンズなどの反射光学系における、主鏡の背後にある裏面球面鏡。主鏡の球面収差を補正する役割ももつ。マンジャンミラー。マンギン鏡。
よこ‐しゅうさ【横収差】
《lateral aberration》レンズなどの光学系の収差の一。光軸に垂直な方向の像面に生じる収差をさす。コマ収差、球面収差、倍率色収差などがある。
リッチークレチアン‐ぼうえんきょう【リッチー・クレチアン望遠鏡】
《Ritchey-Chrétien telescope》主鏡と副鏡に双曲面に近い非球面鏡を用いた反射望遠鏡。カセグレン望遠鏡と同じく、主鏡の中心に開けた孔(あな)から光を出して主鏡の直後に像を結...
レフレックス‐レンズ【reflex lens】
反射望遠レンズのこと。凹面鏡を使用して、鏡筒の全長を短く、かつ色収差の補正を良好にした望遠レンズ。ミラーレンズ。