とり‐おさ・える【取(り)押(さ)える/取(り)抑える】
[動ア下一][文]とりおさ・ふ[ハ下二] 1 暴れ動くものを押さえて動けないようにする。「荒れる牛を—・える」 2 犯人をつかまえる。とらえる。「泥棒を—・える」「密売の現場を—・える」
とり‐おさ・める【取(り)納める/取(り)収める】
[動マ下一][文]とりをさ・む[マ下二] 1 しまっておく。また、かたづける。「雛人形一式を—・める」 2 心などを落ち着ける。気などをしずめる。「気の荒立ちを—・める良薬」〈里見弴・今年竹〉 ...
とり‐おと・す【取(り)落(と)す】
[動サ五(四)] 1 手に持っているものを誤って落とす。取りそこなって落とす。「あわてて絵筆を—・す」 2 なくす。失う。「一命を—・す」 3 うっかりして忘れる。気づかずにぬかす。「住所の記載...
とり‐おや【取り親】
1 育ててくれた親。養い親。「上つ方のお乳の乳人(めのと)は—といふことあり」〈浄・松風村雨〉 2 養子縁組みや奉公入りの際に、保証人として仮に立てた親。「十五、六より—をしてお大名様方を聟(む...
とり‐おろし【取(り)下ろし/取(り)卸し】
船や車などに積み込まれていた貨物を降ろすこと。
とり‐おろ・す【取(り)下ろす】
[動サ五(四)] 1 上にあるものを取って下に置く。「棚から品物を—・す」 2 貴人の前から物を下げる。「さらば、(オ膳カラ)—・して…とてまかなひ騒ぐほどに」〈枕・九九〉 3 垂れ下がった髪の...
とり‐か・う【取り飼ふ】
[動ハ四]鳥獣を飼い養う。「夜昼…—・ひ給ふほどに」〈大和・一五二〉
とり‐かえ【取(り)替え/取(り)換え】
1 他のものと替えること。交換。「特売品は—がきかない」 2 新しいものに替えること。また、そのもの。予備。「電池の—を用意する」 3 立て替え。「親共から百貫目余の—」〈浄・歌祭文〉
とりかえ‐ぎん【取り替へ銀】
遊女や奉公人などに雇い主が立て替えて前渡しする金。前金。とりかえがね。「妹はわけもなき所へ奉公に出し、—をうれしく」〈浮・織留・三〉
とり‐かえし【取(り)返し】
[名]取り返すこと。もとの状態に戻すこと。「—のつかない失敗」 [副]ふたたび。あらためて。「昔のこと—悲しくおぼさる」〈源・桐壺〉