わ‐せつ【話説】
1 話してきかせること。また、語られた話。説話。「一条の小説的—でもありそうに」〈子規・墨汁一滴〉 2 《中国の古い口語から》話に入るときに用いる語。江戸時代の読本などで多く用いられた。さて。「...
わたり‐あご【渡り腮】
一つの材木を他の材木にのせるときの仕口で、上の木の下端に溝を作り、下の木の上端の中ほどを残した形に作り、それを互いに組み合わせたもの。
わだかま・る【蟠る】
[動ラ五(四)] 1 輪状に曲がって巻いている。とぐろを巻く。「—・っている蛇」 2 入り組んで複雑に絡み合っている。「老松の根が—・っている」 3 心に不平・不満・不安などがあって晴れ晴れしな...
わちき【私】
[代]一人称の人代名詞。江戸の遊女が用いた語。町家の娘が用いることもある。「—の口から失礼ざますけれど」〈魯文・安愚楽鍋〉
わっかない【稚内】
北海道北端部の市。宗谷総合振興局所在地。宗谷海峡に臨み、日本最北の地の碑の立つ宗谷岬と野寒布(のしゃっぷ)岬がある。カニ・ホタテ・コンブ漁の基地。人口4.0万(2010)。 [補説]アイヌ語「ヤ...
わなん【和南】
《(梵)vandanaの音写》目上の人に敬意を表してその安否を尋ねる語で、口に唱えながら、深く首をたれて礼をすること。礼拝。敬礼。稽首(けいしゅ)。「—して退けば」〈浮・近代艶隠者〉
わに‐ぐち【鰐口】
1 神社仏閣の堂前に、布を編んだ太い綱とともにつるしてある円形の大きな鈴。中空で下方に横長の裂け目がある。参詣者が綱を振って打ち鳴らす。 2 人の横に広い口をあざけっていう語。「頭の禿げ上がった...
わはは
[感]大きく口をあけて笑う声。あはは。「—と笑う」
わび‐あ・う【侘び合ふ】
[動ハ四]嘆き合う。口々に嘆く。「かぎりなく遠くも来にけるかなと—・へるに」〈伊勢・九〉
わ‐ほん【話本】
中国の宋代から元のころまで行われた、口語体で書かれた語り物の台本。講史の台本を平語というのに対して、物語の台本をいう。