とう‐く【頭句】
歌の冒頭部分の句。短歌では第1句、または第3句までをいう。
とおり‐く【通り句】
1 連歌・俳諧で、だれでも知っている有名な句。 2 その世界に通用している文句。「艶治郎は青楼の—なり」〈洒・通言総籬〉
とめ‐く【止(め)句】
和歌・俳句などで、使用を忌み避ける句。禁句。
なごし‐の‐せっく【夏越しの節供】
陰暦6月晦日(みそか)の行事。海や川で身を清めたり、牛・馬を水辺で遊ばせたりする。
なごや‐じんく【名古屋甚句】
名古屋地方の座敷歌。相撲甚句に新しい歌詞をつけたもの。幕末ごろから歌われ、明治中ごろに流行。
ななくさ‐の‐せっく【七種の節句】
五節句の一。七草がゆを食べて祝う正月7日の節句のこと。七種の祝い。人日(じんじつ)。
なん‐く【難句】
むずかしくわかりにくい句。理解しにくい句。また、連歌で付けにくい句。
にげ‐く【逃げ句/遁げ句】
1 言いのがれをしようとしていう言葉。逃げ口上。「また—をいふよ」〈人・梅児誉美・初〉 2 (遁げ句)連句の付合(つけあい)手法の一。手の込んだ句が連続したときや前句がむずかしいときに、さらりと...
に‐の‐く【二の句】
1 次に言いだす言葉。 2 雅楽で、朗詠の詩句を三段に分けて歌うときの第二段の詩句。
ぬけ‐く【抜け句】
言い訳。逃げ口上。「鼻も動かさずに手のよい—を仰せらるる」〈浮・禁短気・五〉