あおの‐すえきち【青野季吉】
[1890〜1961]文芸評論家。新潟の生まれ。早大卒。「種蒔(ま)く人」「文芸戦線」の同人。初期プロレタリア文芸理論確立のため活躍した。著「転換期の文学」「文学五十年」など。
あかば‐すえきち【赤羽末吉】
[1910〜1990]絵本画家・絵本作家。東京の生まれ。「かさじぞう」の挿絵で絵本画家としてデビュー。墨絵や大和絵の画法を用いるなど、多彩な表現で多くの作品を残した。昭和55年(1980)国際ア...
アラキ【(オランダ)arak】
ナツメヤシの樹液などを発酵・蒸留させてつくった酒。エジプトや東南アジア・インド地方で常用する。日本には江戸時代にオランダ人によって伝えられた。アラキ酒。アラック。 [補説]「阿剌吉」とも書く。
あらき‐えいきち【新木栄吉】
[1891〜1959]実業家。石川の生まれ。昭和20年(1945)日本銀行総裁に就任するが、昭和21年(1946)公職追放により辞任。追放解除後、東京電力会長・駐米大使を歴任し、昭和29年(19...
いしべ‐きんきち【石部金吉】
《石と金の二つの硬いものを並べて人名のようにした語》非常にきまじめで物堅い人。特に、女色(じょしょく)に迷わされない人。また、融通のきかない人物。
いなだ‐りゅうきち【稲田竜吉】
[1874〜1950]医学者。愛知の生まれ。九大・東大教授。ワイル病を研究し、井戸泰とともに病原体を発見。文化勲章受章。
いやなが‐しょうきち【弥永昌吉】
[1906〜2006]数学者。東京の生まれ。東大・学習院大学教授。整数論・代数学・幾何学を研究。日仏文化交流や平和運動にも積極的に関わる。著作に「幾何学序説」など。
いりえ‐たいきち【入江泰吉】
[1905〜1992]写真家。奈良の生まれ。大和路(やまとじ)の風物・仏閣・仏像を撮影。代表作に「万葉大和路」「仏像の表情」など。奈良市写真美術館に全作品が収められている。
うえすぎ‐しんきち【上杉慎吉】
[1878〜1929]憲法学者。福井の生まれ。東大教授。君権絶対主義を唱え、天皇機関説の美濃部達吉と論争。のち、右翼団体を指導。著「新稿憲法述義」など。
うの‐じゅうきち【宇野重吉】
[1914〜1988]俳優・演出家。福井の生まれ。本名、寺尾信夫。新協劇団などに参加、第二次大戦後は劇団民芸を結成し、中心的指導者として活躍。