こだい‐の‐きみ【小大君】
平安中期の女流歌人。三十六歌仙の一人。三条院女蔵人(にょくろうど)左近の別称がある。生没年未詳。家集「小大君集」。こおおぎみ。
こ‐ぎみ【小君/子君】
平安時代、貴族の年少者に対する愛称。「—召したれば、参る、とて」〈源・帚木〉
こ‐ぎみ【故君】
死んだ貴人を敬っていう語。「—の御為に…多宝の塔造らせ給ひて」〈宇津保・忠こそ〉
こ‐くん【故君】
先代の君主。亡くなった主君。
こっ‐くん【国君】
一国の君主。国主。国王。
この‐きみ【此の君】
竹の別名。→此君(しくん)「—はいづれの処の種ぞ、みやびやかに子猷(しゆう)の籬(まがき)に在りき」〈菅家文草・二〉
さい‐くん【細君/妻君】
1 親しい人に対し、自分の妻をいう語。 2 同輩以下の人の妻をいう語。「友人の—」「—によろしく」 [補説]「妻」は当て字。
し‐くん【使君】
1 国守の唐名。 2 古く中国で、刺史の敬称。 3 中国で、天子の命を受けて国外または地方に派遣された使者の敬称。勅使。
し‐くん【嗣君】
1 君主の後継者。あとつぎの君。よつぎの君。 2 跡継ぎの子の敬称。長男。嗣子。
し‐くん【四君】
中国、戦国時代の、斉の孟嘗君(もうしょうくん)、趙(ちょう)の平原君、楚(そ)の春申君、魏(ぎ)の信陵君の称。 秦(しん)の穆公(ぼくこう)・孝公・恵王・昭王の称。