おだい‐ばなし【御題噺/御題咄】
落語家が客から題をもらったり、品物を預かったりして、それを即座に咄に仕立てて演じる芸。→三題噺(さんだいばなし)
おんぎょく‐ばなし【音曲咄】
鳴り物を取り入れた落語。文化年間(1804〜1818)に初代船遊亭扇橋が始めたといわれる。
かいだん‐ばなし【怪談咄/怪談噺】
落語で、幽霊・化け物などを主題としたもの。
かみがた‐ばなし【上方咄】
⇒上方落語
こ‐ばなし【小話/小咄/小噺】
気のきいた短い話。一口話(ひとくちばなし)。また、短い落語や落語のまくらに用いる笑話。
さんだい‐ばなし【三題噺/三題咄】
客に三つの題を出させて、その場で一席の落語にするもの。文化元年(1804)に初世三笑亭可楽が創始。
しばい‐ばなし【芝居咄/芝居噺】
1 落語で、鳴り物や役者の声色(こわいろ)を入れ、時には大道具・小道具なども使い、芝居そっくりに聞かせるもの。 2 演劇、特に歌舞伎の演目や役者の評判などの話。
じ‐ばなし【地噺/地咄】
落語で、会話やしぐさによる通常の演出をとらず、叙述説明によって話を展開させるもの。
す‐ばなし【素話】
1 客に酒食・茶菓などを出さず、話だけをすること。 2 (「素噺」「素咄」とも書く)鳴り物・道具などを使わない落語。
つじ‐ばなし【辻噺】
道ばたで、笑い話などをして銭を得ること。また、その話。延宝・天和(1673〜1684)ごろから京都の露(つゆ)の五郎兵衛が始めたという。