いため‐がみ【板目紙】
和紙を何枚も貼り合わせて、厚く硬くしたもの。和本の表紙や袴(はかま)の腰板などに用いる。いため。
う【ウ】
1 「裏」の意の符丁。和本など袋綴(ふくろと)じにした本の裏ページにあたる紙面を示す。「五丁ウ」のように片仮名で書く。⇔オ。 2 能楽で、打ち切りの意を示す符号。詞章の左下につける。
お【オ】
「表」の意の符丁。和本など袋綴(ふくろと)じにした本の表ページにあたる紙面を示す。「十五丁オ」のように片仮名で書く。⇔ウ。
おお‐ほん【大本】
美濃紙(みのがみ)を二つ折りにした判の大形の和本。
おり‐ほん【折(り)本】
1 和本の装丁の一。横に長くつなぎ合わせた紙を端から折り畳んで作った、とじ目のない本。習字の手本や経典などに多い。 2 「折り丁」に同じ。
ぎょ‐び【魚尾】
1 袋綴(と)じの和本で、用紙の中央、各丁の折り目の部分にある魚の尾の形をした飾り。 2 人相学で、目尻のこと。
しょ‐ちつ【書帙】
1 和本を包み保護する布張りの覆い。帙。 2 書物。本。
せい‐じょう【西浄】
「せいちん(西浄)」に同じ。〈元和本下学集〉
そう‐し【草紙/草子/双紙/冊子】
《「さくし(冊子)」の音変化か》 1 漢籍・和本などで、紙を綴(と)じ合わせた形式の書物。綴じ本。 2 物語・日記・歌書など、和文で記された書物の総称。 3 御伽(おとぎ)草紙・草(くさ)双紙な...
ちつ【帙】
[名]書物の損傷を防ぐために包む覆い。厚紙を芯(しん)とし、表に布をはって作る。文巻(ふまき)。文包(ふみづつみ)。 [接尾]助数詞。帙入りの本を数えるのに用いる。「和本三—」