あいだ‐やすあき【会田安明】
[1747〜1817]江戸後期の和算家。出羽の人。号は自在亭。最上(さいじょう)流の祖。関(せき)流の学者と論争した。著「算法天生法指南」。
えん‐り【円理】
和算の算法の一。円周、円の面積、球の体積などを計算できる。江戸中期、関孝和(せきたかかず)の弟子建部賢弘(たけべかたひろ)に始まり、安島直円(あじまなおのぶ)らによって完成した。
かいさんき【改算記】
江戸時代の和算書。山田正重著。万治2年(1659)刊。それまでの算書の誤りを訂正し、「塵劫記(じんこうき)」に次いで世に流布した。
こう‐こ‐げん【鉤股弦/勾股弦】
和算で、直角三角形の直角を挟む短い辺(鉤)と長い辺(股)と直角に対する辺(弦)のこと。また、直角三角形。
ここんさんかん【古今算鑑】
幕末・明治初期の和算家(数学者)、内田五観(いつみ)の編著による数学書。天保3年(1832)刊行。自身の弟子たちが奉納した算額の問題を集成したもの。
さ‐ぶん【差分】
1 関数f(x)のx1の点における関数値とx2の点における関数値の差。 2 ⇒階差 3 和算で、比例配分のこと。衰分。
さん‐がく【算額】
創案した数学の問題やその解法を書いて社寺に奉納した絵馬。江戸時代中期に始まったとされ、和算家や市井の数学愛好家らが、数学の問題が解けたことを神仏に感謝するという意味合いがあった。また、あえて難問...
さん‐ぎ【算木】
1 易で、卦(け)を表す四角の棒。長さ約9センチで、6本あり、おのおの四面のうち二面は爻(こう)の陽を表し、他の二面は陰を表す。 2 和算で使う計算用具。長さ約4センチで、約0.5センチ角の木製...
さん‐しゃ【三斜】
和算で、不等辺三角形のこと。
さん‐じょう【三乗】
[名](スル) 1 数学で、同一の数を3回掛け合わせること。立方。a×a×a=a3のように示す。和算では、同一数の掛け算を3回行うことで、4乗にあたる。 2 《「乗」は乗り物の意》仏語。 ㋐衆生...