かずのみやさまおとめ【和宮様御留】
有吉佐和子の歴史小説。昭和53年(1978)刊。同年、第20回毎日芸術賞受賞。
かぞう‐なます【和雑膾】
キス・サヨリ・カレイ・イカなどの切り身をまぜて、酒で割った酢や蓼酢(たです)で味つけしたなます。かんじょうなます。かんぞうなます。
なぎ【凪/和ぎ】
風がやんで、波がなくなり、海面が静まること。朝凪や夕凪。「べた—」⇔時化(しけ)。 [補説]「凪」は国字。
な・ぐ【凪ぐ/和ぐ】
[動ガ五(四)] 1 (凪ぐ)風がやんで波が静かになる。風波がおさまる。「—・いだ海」 2 (和ぐ)気持ちが穏やかになる。なごむ。「心が—・ぐ」 [動ガ上二] 1 1に同じ。「海つ路の—・...
なご・し【和し】
[形ク] 1 なごやかである。穏やかである。「鶏の声など、さまざま—・うきこえたり」〈かげろふ・下〉 2 柔らかである。「高麗(こま)の紙の膚こまかに—・うなつかしきが」〈源・梅枝〉
なご・す【和す】
[動サ四]柔らげる。穏やかにする。また、従わせる。「みちのく常陸のあら夷(えびす)等をよく—・し給ふ」〈読・春雨・捨石丸〉
なご・む【和む】
[動マ五(四)]気持ちなどがやわらいで落ち着く。なごやかになる。「すさんだ気分が—・む」 [動マ下二]気持ちなどをやわらげる。なごやかにする。「さて腹だてなむ、なほ—・めさせおはしませ」〈落...
なご‐や【和や】
《「や」は接尾語》柔らかなもの。荒々しくないもの。「蒸衾(むしぶすま)—が下に臥せれども妹とし寝ねば肌し寒しも」〈万・五二四〉
なご‐やか【和やか】
[形動][文][ナリ]ものやわらかなさま。穏やかなさま。「—な家庭」「話し合いは—に進んだ」
にき【和/熟】
[語素]《中世以降「にぎ」とも》名詞の上に付いて、やわらかな、しなやかな、穏やかな、などの意を表す。「—たえ(和妙)」「—て(和幣)」