さき・ず【咲き出】
[動ダ下二]《「さきいづ」の音変化》咲きはじめる。咲きだす。「朝顔のほには—・でぬ恋もするかも」〈万・二二七五〉
さき‐そ・める【咲(き)初める】
[動マ下一][文]さきそ・む[マ下二]花が咲きはじめる。「梅が—・める」
さき‐そろ・う【咲き揃う】
[動ワ五(ハ四)]花がいっせいに咲く。「春の花が—・った」
さきだすしょうねんぐん【咲きだす少年群】
石森延男の小説。昭和14年(1939)刊行。
さき‐にお・う【咲(き)匂う】
[動ワ五(ハ四)] 《「におう」は色が照り映える意》色美しく咲く。美しく咲き乱れる。「一面に—・う桃の花」「今もかも—・ふらむ橘の小島の崎の山吹の花」〈古今・春下〉
さき‐のこ・る【咲(き)残る】
[動ラ五(四)] 1 他の花が散ってしまったのに、散らずに咲いている。「山道に—・るあじさいの花」 2 他の花よりおくれて咲く。また、他の花が咲いたのに、咲かずに残っている。「—・っていた日かげ...
さき‐ほこ・る【咲(き)誇る】
[動ラ五(四)]今を盛りと美しく咲く。「色とりどりのバラが—・る」
さき‐みだ・れる【咲(き)乱れる】
[動ラ下一][文]さきみだ・る[ラ下二]あたり一面に花が咲く。さかんに咲く。「野に—・れるれんげ草」
さき‐わけ【咲(き)分け】
一株の草や木に、色の違う花が咲くこと。また、その草や木。「紅白—の梅」
さき‐わた・る【咲き渡る】
[動ラ四]咲きつづける。また、あたり一面に咲く。「万代に年は来経(きふ)とも梅の花絶ゆることなく—・るべし」〈万・八三〇〉