あざけり【嘲り】
あざけること。「—を受ける」
あざけ・る【嘲る】
[動ラ五(四)] 1 ばかにして悪く言ったり笑ったりする。「人の失敗を—・る」 2 風月に心ひかれて声を上げて詩歌を吟じる。「月に—・り、風にあざむくこと絶えず」〈後拾遺・序〉
あざ‐わら・う【嘲笑う】
[動ワ五(ハ四)] 1 人をばかにして笑う。せせら笑う。あざけり笑う。嘲笑(ちょうしょう)する。「人の失敗を—・う」 2 大声で笑う。「翁二人見かはして—・ふ」〈大鏡・序〉
ちょう【嘲】
[常用漢字] [音]チョウ(テウ)(呉) [訓]あざける 人をばかにする。あざける。「嘲笑・嘲罵(ちょうば)/自嘲」 [難読]嘲笑(あざわら)う
ちょう‐ぎ【嘲戯/調戯】
[名](スル)あざけりたわむれること。からかうこと。「もろ人の—は一身に聚(あつ)まる習なり」〈鴎外訳・即興詩人〉
ちょう‐ぎゃく【嘲謔】
[名](スル)あざけって笑いものにすること。「詼諧(かいかい)、—、罵詈(ばり)…の色各自(めいめい)の面に現れて」〈魯庵・社会百面相〉
ちょうさい‐ぼう【嘲斎坊】
人をあざけり、ばかにすること。また、からかわれ、ばかにされる人。嘲斎坊主。「いやきさまたちゃあ、おれをいい—にする」〈滑・膝栗毛・五〉
ちょう‐しょう【嘲笑】
[名](スル)あざけり笑うこと。あざわらうこと。「他人の失敗を—する」
ちょうしょうされるキリスト【嘲笑されるキリスト】
《原題、(ドイツ)Die Verspottung Christi》グリューネワルトの絵画。板に油彩。縦109センチ、横74センチ。目隠ししたキリストを殴り、誰が殴ったかを問い、嘲笑する場面を描く...
ちょう・す【嘲す】
[動サ変]ばかにする。あざける。嘲弄(ちょうろう)する。「新造取り巻き、無駄を言って—・す」〈洒・錦之裏〉 [補説]四段活用とみる説もある。