さくり【噦り/吃逆】
「しゃっくり」に同じ。〈和名抄〉
さくり‐あ・ぐ【噦り上ぐ】
[動ガ下二]しゃくりあげる。「—・げて、よよと泣きければ」〈宇治拾遺・一〉
噦(さく)りもよよ
しゃくり上げて泣くさま。「いみじう—と泣きて」〈かげろふ・中〉
しゃくり【噦り/吃逆】
《「さくり」の音変化》 1 「しゃっくり」に同じ。 2 しゃくりあげること。
しゃくり‐あ・げる【噦り上げる】
[動ガ下一][文]しゃくりあ・ぐ[ガ下二]声や息を何度も激しく吸い上げるようにして泣く。「肩を震わせて—・げる」
しゃくり‐なき【噦り泣き】
[名](スル)しゃくりあげて泣くこと。「しかられて—する」
しゃっくり【噦り/吃逆】
[名](スル)《「しゃくり」の音変化》横隔膜の痙攣(けいれん)により、急に空気が吸い込まれ声門が開いて音を発する現象。ほぼ一定の間隔で繰り返し起こるが、自然に治る場合が多い。