きょう【嚮】
[音]キョウ(キャウ)(漢) コウ(カウ)(呉) [訓]むかう さき 〈キョウ〉 1 ある方向に向かう。「嚮導」 2 以前。さきに。「嚮日」 〈コウ〉向かう。「意嚮」
きょう‐おう【嚮往】
[名](スル)その方に心が向いてゆくこと。尊び慕うこと。「彼れ皆な私淑する所あり、務めて士風に—せり」〈雪嶺・偽悪醜日本人〉
きょう‐ご【向後/嚮後】
⇒きょうこう(向後)
きょう‐こう【向後/嚮後】
今からのち。今後。きょうご。⇔向来(きょうらい)。「我輩が監督する以上は—理窟を一切(いっせつ)聞かない」〈魯庵・社会百面相〉
きょう‐じつ【嚮日】
さきの日。さきごろ。
きょう‐どう【嚮導】
[名](スル) 1 先に立って案内すること。また、その人。「道中師といいて其頃は旅行中の—と保護とを任とするものありし」〈露伴・風流魔〉 2 軍隊で、横隊の隊列の両端にあって整列・行進などの基準...
きょうどう‐かん【嚮導艦】
艦隊の行動の基準となったり、他の艦船を案内したりする軍艦。
きょう‐はい【向背/嚮背】
《「きょうばい」とも》 1 従うことと背くこと。こうはい。〈色葉字類抄〉 2 背き合うこと。仲たがい。「九郎判官と—し給ふこと理(ことわり)かな」〈義経記・六〉
こう‐ご【向後/嚮後】
これからのち。今後。きょうこう。「何でもみんな言って下さい。私の—の心得にもなる事ですから」〈漱石・明暗〉