さいずらう【囀らふ】
[枕]外国の言葉は聞き取りにくく、鳥がさえずるように聞こえるところから、外国の意の「漢(あや)」にかかる。「—漢女(あやめ)をすゑて縫へる衣ぞ」〈万・一二七三〉
さいずる‐や【囀るや】
[枕]外国の言葉は聞き取りにくく、鳥がさえずるように聞こえるところから、外国の意味の「唐(から)」、または、それと同音の「から」にかかる。「—韓臼(からうす)に搗(つ)き」〈万・三八八六〉
さえずり【囀り】
1 鳥などがさえずること。また、その声。《季 春》「—をこぼさじと抱く大樹かな/立子」 2 舞楽で、舞人が舞いつつ漢文の詞章を朗詠すること。また、その詞章。中世以後は絶え、無言で舞われるが、その...
さえず・る【囀る】
[動ラ五(四)]《「さいずる」の音変化》 1 小鳥がしきりに鳴く。「カナリアの—・る声」《季 春》「—・るも帰りがけなる小鳥かな/浪化」 2 口数多く早口でしゃべるのを軽蔑していう。ぺちゃくちゃ...