動詞の活用形式の一。語形が五十音図のア・イ・ウ・エの四段の音で語形変化するもの。例えば「書く」の語形が「書か・書き・書く・書く・書け・書け」と変化する類。他に「咲く」「立つ」「住む」「散る」など、これに属する動詞は多い。なお、現代仮名遣いでは未然形「書か」に「う」が接続した「書かう」を、発音に従って「書こう」と表記するので、この「書こ」も未然形と認めて、五段活用ともいう。→五段活用
[補説]已然 (いぜん) 形と
命令形とは中古以降同形であるが、
上代の特殊仮名遣いで
万葉仮名の使い分けがある仮名の
場合、已然形は乙類の仮名、命令形は甲類の仮名で書かれ、
発音に違いがあったと考えられる。