じかた‐しょ【地方書】
江戸時代の農政に関する書物の総称。農村支配の手引書として利用された。地方凡例録・地方落穂集などがある。
じかた‐ちぎょう【地方知行】
江戸時代、幕府が旗本に、あるいは大名がその家臣に一定の土地を与え、その土地と農民を直接支配させたこと。→蔵米知行(くらまいちぎょう)
じかた‐とうにん【地方頭人】
室町幕府の職名。地方(じかた)1の長官。初めは引付頭人の中から選任されたが、のち摂津氏が世襲。地方奉行。
じかた‐どり【地方取り】
江戸時代、将軍・大名から一定の知行地を与えられること。また、その人。知行取り。→蔵米(くらまい)取り
じかたはんれいろく【地方凡例録】
江戸時代の地方書。11巻。大石久敬著。寛政6年(1794)成立。田制・税制をはじめ、地方制度全般にわたる体系的な農政書として知られる。
じか‐たび【地下足袋】
《じかに土を踏む足袋の意。「地下」は当て字》ゴム底の労働用の足袋。
じかた‐ぶぎょう【地方奉行】
1 江戸幕府初期の職名。幕府直轄地の民政を取り扱った。 2 「地方頭人」に同じ。
じかた‐もんじょ【地方文書】
江戸時代、村において行政上の必要から作成された文書・記録類。村を単位に大量の文書・記録類が作成され、今日旧名主・庄屋など村役人を務めた旧家などに伝来している。村方文書。
じか‐にち【地火日】
暦注の一。地に火の気があるので、土を掘ることや植樹などを忌む日。地火。
じ‐かぶき【地歌舞伎】
地方の祭礼などで、その土地の人々によって演じられる歌舞伎。