さげ‐あま【下げ尼/垂げ尼】
尼削(そ)ぎにした髪形。また、その人。「黒髪の色は変はらぬ—のまことの筋に身はなびきつつ」〈新撰六帖・二〉
し・ず【垂づ】
[動ダ下二]たらす。下げる。「後れにし人を偲はく思泥(しで)の崎木綿(ゆふ)取り—・でて幸(さき)くとそ思ふ」〈万・一〇三一〉
しずり【垂り】
木の枝などに降り積もった雪が滑り落ちること。また、その雪。しずり雪。しずれ。《季 冬》
しずり‐ゆき【垂り雪】
「垂(しず)り」に同じ。
しず・る【垂る】
[動ラ下二]木の枝などに積もった雪が滑り落ちる。「朝まだき松の上葉の雪は見む日影さし来ば—・れもぞする」〈丹後守為忠百首〉
しずれ【垂れ】
「垂(しず)り」に同じ。《季 冬》
し‐だり【垂り】
たれ下がること。しだれ。
しだり‐お【垂り尾】
長くたれた尾。「ひとり寝(ぬ)る山鳥の尾の—に霜おきまよふ床の月かげ」〈新古今・秋下〉
しだり‐ざくら【垂り桜】
「枝垂(しだ)れ桜」に同じ。
しだり‐やなぎ【垂り柳】
「枝垂(しだ)れ柳」に同じ。「ますらをの伏し居嘆きて作りたる—の縵(かづら)せ我妹(わぎも)」〈万・一九二四〉