え‐が【垣下】
「えんが」の撥音の無表記。「君達(きんだち)の、斎院の—にとて、日の装束(さうぞく)うるはしうして」〈枕・二二二〉
えん【垣】
[常用漢字] [音]エン(ヱン)(漢) [訓]かき 〈エン〉かき。かきね。「垣下(えんが)/牆垣(しょうえん)」 〈かき(がき)〉「垣根/石垣・歌垣・柴垣・竹垣・玉垣・人垣」 [難読]透垣(...
えん‐が【垣下】
《「えんか」とも》 1 平安時代、朝廷や公卿などの恒例・臨時の行事の供応の席に伺候した、正客以外の相伴の人。えが。かいもと。かいのもと。 2 「垣下の舞」の略。 3 「垣下の座」の略。
えんが‐の‐ざ【垣下の座】
垣下の人の着座する場所や座席。えがのざ。
えんが‐の‐まい【垣下の舞】
垣下の座で演じられた舞踊。えがのまい。
かい‐しろ【垣代】
《「かきしろ」の音変化》 1 垣の代わりとして用いる幕。帳(とばり)を隔てとして用いるときの呼び名。 2 青海波(せいがいは)の舞楽のとき、庭上に垣根のように立ち並ぶ楽人の称。「四十人の—、いひ...
かいと【垣内】
《「かきつ」から転じた「かきと」の音変化》土地のある区画をいう語。もとは開墾を予定した一区画をさしたと推定されるが、樹木などで囲まれた屋敷地、区画された耕地、村の区画を小分けにした小集落なども意...
かい‐と【垣外】
《「かきと」の音変化》 1 垣の外。屋敷また村落の囲いの外。〈日葡〉 2 (近世、大坂で)こじき。ものもらい。〈物類称呼〉
かいと‐ばん【垣外番】
江戸時代、大坂で、町の夜番や木戸番をした者。町内の冠婚葬祭の際には雑役に従事した。
かい‐にょ【垣入】
《「かいにゅ」とも》砺波平野などでの屋敷林の呼称。スギを中心にケヤキやカキなどが混植される。