しょく‐ど【埴土】
粘土分を50パーセント以上含む土。排水や通気性が悪く、耕作には適さない。
はに【埴】
きめの細かい黄赤色の粘土。瓦・陶器の原料。また、上代には衣にすりつけて模様を表すのにも用いた。赤土。粘土(ねばつち)。へな。はにつち。
はに‐つち【埴土】
「埴(はに)」に同じ。
はに‐べ【埴瓮】
埴で作った瓶(かめ)。「其の置ける—を名つけて厳瓮(いつべ)」〈神武紀〉
はに‐もの【埴物/土物】
埴(きめの細かい黄赤色の粘土)で作ったもの。埴輪(はにわ)の類。
はにやす‐の‐いけ【埴安の池】
奈良県橿原(かしはら)市、香具山の西麓にあった池。
はにやす‐の‐かみ【埴安神】
日本神話で、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の子。土をつかさどる神。
はにゅう【埴生】
1 埴のある土地。また、埴土。「草枕旅行く君と知らませば岸の—ににほはさましを」〈万・六九〉 2 「埴生の小屋」の略。「旅の空なれぬ—の夜の床(とこ)わびしきまでにもる時雨かな」〈金槐集〉
はにゅう‐の‐おや【埴生の小屋】
「はにゅうのこや」に同じ。「彼方(をちかた)の—に小雨降り床さへ濡れぬ身に添へ我妹(わぎも)」〈万・二六八三〉
はにゅう‐の‐こや【埴生の小屋】
土の上にむしろを敷いて寝るような粗末な小屋。また、赤土を塗ってつくった小屋ともいう。みすぼらしい家。賤(しず)が伏屋(ふせや)。はにゅうのやど。はにゅうのおや。「旅の空—のいぶせさに故郷(ふるさ...