ぬ‐し【塗師】
《「ぬりし」が音変化した「ぬっし」の促音無表記》「塗り師」に同じ。
ぬし【塗師】
狂言。和泉(いずみ)流では「塗師平六」。越後の塗師、平六を頼って都から師匠が来ると、平六の妻は夫の仕事が減ると思い夫は死んだと偽る。師匠に会いたい平六はしかたなく幽霊に化けて対面する。
ぬし‐ぶろ【塗師風呂】
漆器を乾かすための密閉した室(むろ)。
ぬしへいろく【塗師平六】
狂言「塗師(ぬし)」の和泉(いずみ)流における名称。
ぬし‐や【塗師屋】
漆器を製作・販売する人。また、その家。
ぬり【塗(り)】
1 塗ること。塗ったもの。また、塗り方。「—がはげる」 2 特に、漆塗りのこと。「—桶(おけ)」「—椀(わん)」
ぬり‐あ・げる【塗(り)上げる】
[動ガ下一][文]ぬりあ・ぐ[ガ下二]すっかり塗り終える。全部塗って仕上げる。「壁を—・げる」
ぬり‐いた【塗(り)板】
1 漆塗りの板。書いた文字をぬぐい消して何回でも使えるようにしたもの。ぬぐいいた。 2 黒板のこと。ぬりばん。
ぬり‐え【塗(り)絵】
紙に絵の輪郭だけが描かれたもの。これに色を塗って遊ぶ。
ぬり‐おけ【塗り桶】
1 漆塗りの桶。 2 綿摘み2用の器具。真綿を上にのせて引き延ばすのに用いた。木製または土焼製で、桶に似た黒の漆塗りのもの。