つぼ‐くさ【壺草/坪草】
1 セリ科の多年草。野原に生え、茎は地をはい、節からひげ根を出す。葉は円形で長い柄があり、夏に淡紅紫色の小花が咲く。くつくさ。 2 カキドオシの別名。
つぼ‐くち【壺口】
1 壺の口。「—の狭い花瓶」 2 口をつぼめてとがらせること。また、その口付き。おちょぼ口。「娘というものは—をして、気取って、オホホと笑うものとばかり」〈二葉亭・平凡〉
つぼ‐ごえ【壺肥】
種まきや移植の際、あらかじめ穴を掘って施しておく肥料。
つぼさか【壺阪/壺坂】
奈良県中北部、高市郡高取町の地名。高取山のふもとにある。 (壺坂)「壺坂霊験記」の通称。
つぼさか‐でら【壺阪寺】
奈良県高市郡高取町にある真言宗豊山(ぶざん)派の寺、壺阪山南法華寺の通称。開創は大宝3年(703)、開山は弁基という。もと法相宗。西国三十三所第6番札所。本尊の千手観音は「壺坂霊験記」で有名。
つぼさかれいげんき【壺坂霊験記】
浄瑠璃。世話物。一段。原作者未詳。浄瑠璃「観音霊場記」に2世豊沢団平・加古千賀夫妻が補訂・作曲。明治12年(1879)大阪大江橋席初演。お里と座頭沢市(さわいち)との夫婦愛に、壺阪寺の観音の霊験...
つぼ‐ざら【壺皿】
1 本膳(ほんぜん)料理に用いる、小さくて深い食器。煮物などを盛る。 2 ばくちの采(さい)を入れて伏せるのに用いる器。壺。 3 見開いた大きな目。「睨(にら)む眼の—より、無念の涙はらはらはら...
つぼ‐すみれ【壺菫/坪菫/菫菜】
1 スミレ科の多年草。山野に生え、高さ10〜20センチ。葉は腎臓形で柄が長い。春、花柄を出し、紫色のすじのある白い花をつける。こまのつめ。にょいすみれ。《季 春》 2 襲(かさね)の色目の名。表...
つぼ‐せんざい【坪前栽/壺前栽】
中庭に植え込んだ前栽。「御前の—の、いとおもしろきさかりなるを」〈源・桐壺〉
つぼ‐しょうぞく【壺装束】
⇒つぼそうぞく