なつ‐の‐むし【夏の虫】
夏に出る虫。特に、灯火に慕い寄るガの類。夏虫。《季 夏》
なつのやくそく【夏の約束】
藤野千夜の短編小説。平成11年(1999)発表。同年、第122回芥川賞受賞。
なつのやみ【夏の闇】
開高健の長編小説。昭和46年(1971)「新潮」誌に発表。「輝ける闇」に続きベトナム戦争を題材とした作品で、没後刊行の「花終わる闇」とともに闇三部作をなす。
なつのゆうべ【夏の夕べ】
《原題、(ハンガリー)Nyári este》コダーイの管弦楽曲。1906年作曲。同年、ブダペストで初演。全1楽章。1929年にトスカニーニの勧めによって改訂。
なつ‐はぎ【夏萩】
1 夏に花の咲くハギ。特に、ミヤギノハギをさす。《季 夏》「—の花のともしく夕すだれ/亜浪」 2 襲(かさね)の色目の名。表は青、裏は紫。陰暦5、6月に用いる。
なつ‐はぜ【夏黄櫨】
ツツジ科の落葉低木。山地に自生。葉は楕円形で粗い毛がある。初夏、黄赤色の釣鐘状の小花をつけ、実は黒褐色に熟し、食べられる。
なつは‐づき【夏端月/夏初月】
《「なつはつき」とも》陰暦4月の異称。卯月(うづき)。《季 夏》
なつはな【夏花】
伊東静雄の詩集。昭和15年(1940)刊行。翌年、北村透谷賞受賞。
夏(なつ)は日向(ひなた)を行(ゆ)け冬(ふゆ)は日陰(ひかげ)を行(ゆ)け
夏に暑い日向を、冬に寒い日陰を歩くように、あえてつらい道をゆくことで身体を鍛練せよ。また、道をゆずり、出すぎないようにせよということ。
なつ‐ば【夏場】
1 夏のころ。夏の間。夏季。「—の商売」⇔冬場。 2 「夏場所2」に同じ。