おおみ‐かど【大御門】
1 門の敬称。特に、皇居の門。 2 皇居。宮殿。 3 邸宅の総門。
おおみ‐かみ【大御神】
神の敬称。おおかみ。「諸(もろもろ)の—たち、舟舳(ふなのへ)に導きまをし」〈万・八九四〉
おおみ‐き【大御酒】
神や天皇などに奉る酒。「親王(みこ)にむまの頭(かみ)、—まゐる」〈伊勢・八二〉
おおみ‐くらい【大御位】
天皇の位。皇位。天位。天祚(てんそ)。
おおみ‐け【大御食】
天皇の食べる食物。おおみあえ。「—に仕へ奉(まつ)るとをちこちにいざり釣りけり」〈万・四三六〇〉
おおみ‐こころ【大御心】
天皇の心。叡慮(えいりょ)。
おおみ‐こと【大御言】
天皇の言葉。勅旨。みことのり。「家の子と選(えら)ひたまひて—戴き持ちて」〈万・八九四〉
おおみ‐たから【大御宝】
天皇の民。国民。「天の下の—の取り作れる奥つ御歳を」〈祝詞・広瀬大忌祭〉
おお‐みだいどころ【大御台所】
先代将軍の夫人の敬称。
おおみはふり‐の‐うた【大御葬の歌】
雅楽寮大歌で、天皇の葬送のときに演奏するもの。古事記の上代歌謡をもとにしており、現代でも大葬のときに演奏する。