おお‐どうぐ【大道具】
1 舞台装置のうち、建物・背景・樹木・岩石など、大がかりな飾りつけの総称。⇔小道具。 2 「大道具方」の略。
おおどうぐ‐かた【大道具方】
大道具の製作・飾りつけなどを担当する人。
おお‐みち【大道】
1 広い道。大通り。だいどう。⇔小道。 2 36町(約3924メートル)を1里とする里程。⇔小道。 3 長い道のり。「今日は—であった、二人共に草臥(くたびれ)やったで、しんどかろ」〈伎・幼稚子敵討〉
だい‐どう【大道】
1 幅の広い道。大通り。また、その路上・道ばた。「—で物を売る」 2 人の行うべき正しい道。根本の道徳。「政(まつりごと)の—を誤る」
だいどう‐えきしゃ【大道易者】
道路上に店を出して、占いをする易者。
だいどう‐げい【大道芸】
盛り場や街頭で演じて見せる芸。見物料を受けたり、物売りの人集めに行ったりする。
だいどう‐げいにん【大道芸人】
大道芸で稼いでいる人。大道芸を職業としている人。
だいどう‐しょうにん【大道商人】
道路のかたわらに露店を出して商売をする人。露店商。
だいどう‐すじ【大道筋】
大通りの道筋。街道の通り筋。「堺の—に、長崎商ひして」〈浮・男色大鑑・五〉
大道(だいどう)廃(すた)れて仁義(じんぎ)あり
《「老子」一八章から》人の道理が自然に行われていた昔は、仁義という人為的な道徳は必要なかった。世の道理が失われたから、仁義をことさらに唱える必要が生じたのである。