たい‐こ【太鼓】
1 打楽器の一。木製・金属製などの胴の両面または片面に皮などを張ったもの。桴(ばち)や手で打ち鳴らす。 2 「太鼓持ち」の略。 3 「御太鼓結び」の略。
たいこ‐いしゃ【太鼓医者】
医術がへたで、人の機嫌をとって世を渡る医者。
たいこ‐うち【太鼓打】
半翅(はんし)目タイコウチ科の昆虫。池沼にすむ。体長約3.5センチで、体は土色、紡錘形で平たく、腹端に長い呼吸管をもつ。前脚は鎌(かま)状で、小魚・昆虫などを捕食する。水中からつまみ出すと、前脚...
たいこ‐おどり【太鼓踊(り)】
腹に太鼓や羯鼓(かっこ)をつけて打ちながら踊る、風流(ふりゅう)系の民俗芸能。かんこ踊り・臼太鼓(うすだいこ)踊り・風流獅子舞など各地に分布する。
たいこ‐かた【太鼓方】
能楽の囃子方(はやしかた)のうち、太鼓を専門に受け持つ者。現在、観世・金春(こんぱる)の二流派がある。
たいこ‐ざ【太鼓座】
能舞台の囃子(はやし)座のうちで、太鼓方のすわる所。舞台奥の後座(あとざ)の、向かって左のあたり。
たいこ‐じょろう【太鼓女郎】
江戸初期の上方遊郭で、琴・三味線・胡弓(こきゅう)などを弾いたり舞をまったりして宴席を取り持った囲(かこい)女郎。
たいこ‐たたき【太鼓叩き】
1 太鼓をたたくこと。また、その人。 2 「太鼓持ち2」に同じ。
たいこ‐づくり【太鼓作り】
⇒太鼓張り1
たいこのおとちゆうのさんりゃく【太鼓音智勇三略】
歌舞伎狂言。時代物。4幕。河竹黙阿弥作。明治6年(1873)東京村山座初演。武田・徳川の戦いを背景にした活歴(かつれき)風の作品で、のち新歌舞伎十八番に編入された。通称「酒井の太鼓」。