つま‐ごも・る【夫隠る/妻隠る】
[動ラ四]夫婦、または雌雄が一緒にひきこもって住む。「春日野(かすがの)にまだうら若きさいたづま—・るとも言ふ人やなき」〈玉葉集・春上〉
つま‐ごもる【夫隠る/妻隠る】
[枕] 1 地名「小佐保(をさほ)」にかかる。かかり方未詳。「春日(はるひ)春日(かすが)を過ぎ—小佐保を過ぎ」〈武烈紀・歌謡〉 2 つまが物忌みのときにこもる屋の意から、「屋(や)」と同音をも...
つま‐さだめ【夫定め/妻定め】
[名](スル)自分の夫または妻を定めること。「—するものの先ず心得べき事あるを」〈鴎外訳・即興詩人〉
つま‐どい【夫問ひ/妻問ひ】
恋い慕って言い寄ること。特に、男が女のもとへ通って求婚すること。「いにしへのますら壮士(をとこ)の相競ひ—しけむ葦屋(あしのや)の菟原処女(うなひをとめ)の」〈万・一八〇一〉
つま‐ど・う【夫問ふ/妻問ふ】
[動ハ四]恋い慕って言い寄る。求婚する。「いにしへの小竹田壮士(しのだをとこ)の—・ひし菟原処女(うなひをとめ)の奥つ城(き)ぞこれ」〈万・一八〇二〉
つま‐の‐こ【夫の子/妻の子】
夫婦などが、互いに相手を親しんで呼ぶ語。「佐保渡り我家(わぎへ)の上に鳴く鳥の声なつかしき愛(は)しき—」〈万・六六三〉
つま‐の‐みこと【夫の命/妻の命】
夫婦などが、互いに相手を敬って呼ぶ語。「はしきよし—も明け来れば門に寄り立ち」〈万・三九六二〉
ひこ‐じ【夫】
《「ひこ」は男子の美称。「じ」は敬称》おっと。「その—答へて歌ひたまひしく」〈記・上〉
ふ【夫】
[音]フ(呉)(漢) フウ(慣) ブ(慣) [訓]おっと つま おとこ それ [学習漢字]4年 〈フ〉 1 成人した男。「丈夫・情夫・壮夫・大夫(たいふ)・匹夫・凡夫」 2 仕事にたずさわる男...
ふう【夫/富】
〈夫〉⇒ふ 〈富〉⇒ふ