お【男/夫】
《「雄(お)」と同語源。「女(め)」に対する語》 1 おとこ。男子。「吾が大国主汝(な)こそは—にいませば」〈記・上・歌謡〉 2 おっと。「吾(あ)はもよ女(め)にしあれば、汝(な)を置(き)て...
お‐うと【夫】
《「おひと」の音変化》おっと。「—は若く色衰へず盛りなる程なり」〈水鏡・上〉
お‐がみ【男神】
男性の神。⇔女神。 [補説]日本神話では特に伊弉諾尊(いざなぎのみこと)をさし、「陽神」「夫神」とも書く。
おっと【夫/良人】
《「おひと(男人)」の音変化》配偶者である男性。結婚している男女の、女性を「妻」というのに対し、男性をいう語。亭主。「—のある身」⇔妻。
おっととつまのおいじたく【夫と妻の老い支度】
重兼芳子のエッセー。昭和60年(1985)刊。
おと‐め【夫妻/夫婦】
《「おひとめ(男人妻)」の音変化》夫と妻。めおと。「みとのまぐはひして—と為る」〈神代紀・上〉
お‐ひと【夫】
「夫(おっと)」に同じ。
せ【兄/夫/背】
1 女が男を親しんでいう語。主として夫・恋人をさす。⇔妹(いも)。「信濃道(しなぬぢ)は今の墾(は)り道刈りばねに足踏ましむな沓(くつ)はけ我が—」〈万・三三九九〉 2 女の側から兄または弟をよ...
せ‐こ【背子/兄子/夫子】
1 女性が男性を親しんでいう語。 ㋐夫や恋人をさす語。「我が—にまたは逢はじかと思へばか今朝の別れのすべなかりつる」〈万・五四〇〉 ㋑兄弟姉妹の間で兄または弟をさす語。「我が—を大和へ遣るとさ夜...
せ‐な【夫な/兄な】
《「な」は接尾語》女性が、夫・恋人または兄弟など親しい男性をいう語。「ま遠くの野にも逢はなむ心なく里のみ中に逢へる—かも」〈万・三四六三〉