あさ‐えびす【朝恵比須】
1 恵比須神社に朝参りすること。 2 商家で、早朝の客を恵比須神に見立てて、その日の縁起を祝っていう語。
あずま‐えびす【東夷】
京都からみて、東国の人、特に無骨で粗野な東国武士をあざけっていった語。東夷(とうい)。
あら‐えびす【荒夷】
《都の人が東国人を卑しめて呼んだ語》荒々しい東国人。また、勇猛な東国武士。あずまえびす。「ひたすらの—のやうなれども従ひ奉りて」〈平家・八〉 [補説]人名別項。→あらえびす
あら‐えみし【荒蝦夷】
上代、朝廷に服属しなかった粗暴な蝦夷。⇔熟蝦夷(にきえみし)。
い【夷】
《昔、中国で未開人、蛮族をさしていった語から》異民族。えびす。
い【夷】
[人名用漢字] [音]イ(呉)(漢) [訓]えびす 1 古代中国で、東方の未開人の称。また一般に、異民族。未開の民族。「夷狄(いてき)/華夷・攘夷(じょうい)・征夷・東夷・蛮夷」 2 平らで低い...
いい‐せいい【以夷制夷】
「夷(い)を以(もっ)て夷を制す」に同じ。
いなか‐えびす【田舎夷】
田舎者を軽蔑していう語。
うばい【優婆夷】
《(梵)upāsikāの音写》女性の在家仏教信者。清信女(しょうしんにょ)。近事女(ごんじにょ)。⇔優婆塞(うばそく)。
えぞ【蝦夷】
古代、北陸・関東北部から北海道にかけて居住した人々。大和政権から異民族視され、大化の改新後は朝廷の征討によってしだいに北方に追われ、しばしば抵抗した。えみし。 ⇒蝦夷地(えぞち)