きょう【夾】
[音]キョウ(ケフ)(呉) [訓]はさむ 1 両わきから中のものをはさむ。「夾角・夾撃」 2 物の間に入りまじる。「夾雑」
きょう‐かく【夾角】
互いに交わる2本の直線、または曲線に挟まれた角。
きょう‐けち【夾纈】
奈良時代に行われた染色法。文様を彫った2枚の板の間に折り畳んだ布帛(ふはく)を固く挟み、文様の部分に孔(あな)をあけて染料を注いで染める。板締め。
きょう‐げき【挟撃/夾撃】
[名](スル)両方からはさみ撃ちにすること。「前後から敵を—する」
きょう‐さん【夾算/夾笇】
昔、書物・巻物などに挟んで、読みさしの所や検出箇所のしるしとしたもの。竹または木を長さ9センチ、幅1.5センチほどに薄く削り、挟むための裂け目を入れる。
きょう‐ざつ【夾雑】
余計なものがまじりこむこと。
きょうざつ‐ぶつ【夾雑物】
あるものの中にまじっている余計なもの。「—を取り除く」
きょう‐しょう【夾鐘】
1 中国音楽の十二律の一。基音の黄鐘(こうしょう)より三律高い音。日本の十二律の勝絶(しょうせつ)にあたる。 2 陰暦2月の異称。
きょう‐じ【脇士/脇侍/夾侍/挟侍】
本尊の左右に控えている仏像。阿弥陀如来では観音と勢至(せいし)菩薩、釈迦(しゃか)如来では文殊(もんじゅ)と普賢(ふげん)菩薩など。脇立(わきだち)。わきじ。
きょうたん‐そう【夾炭層】
石炭層を含む地層。