あい‐ぶぎょう【合奉行】
鎌倉幕府・室町幕府の職名。本奉行を補佐し、訴訟手続きに違反がないかどうかを監査した。論人(ろんにん)奉行。
あんど‐ぶぎょう【安堵奉行】
鎌倉幕府・室町幕府の職名。所領の安堵に関する職務をつかさどった。安堵方。
いくさ‐の‐さんぶぎょう【軍の三奉行】
江戸幕府の大目付・旗奉行・槍(やり)奉行の総称。
いくさ‐ぶぎょう【軍奉行】
鎌倉・室町時代、戦いのとき臨時に設けられた職名。軍事に関する総括責任者。
いし‐ぶぎょう【石奉行】
1 戦国時代、城の石積みにあたった役人。また、石の切り出しをつかさどった役人。 2 江戸幕府で、土木工事をつかさどる役人。のちには、材木奉行を兼ねた。
うまや‐ぶぎょう【厩奉行】
鎌倉幕府・室町幕府の職名。幕府の厩のことをつかさどり、また、将軍の外出につき従った役。
うらが‐ぶぎょう【浦賀奉行】
江戸幕府の遠国(おんごく)奉行の一。江戸湾に出入りする船、および奥羽・大坂間の廻船の荷物を検査し、併せて付近の幕府領と浦賀の町政をつかさどった。
うるし‐ぶぎょう【漆奉行】
江戸幕府の職名。勘定奉行の下で、灯油の支給、漆の収納、社寺の什器(じゅうき)のことをつかさどった。初め、油奉行と漆奉行は別であったが、のち油奉行が廃止され、漆奉行が兼任したので「油漆奉行」と書く...
えぞ‐ぶぎょう【蝦夷奉行】
江戸幕府の遠国(おんごく)奉行の一。蝦夷地の行政を管掌。享和2年(1802)に設置、まもなく箱館奉行となり、文化4年(1807)松前奉行と改称。蝦夷地奉行。
えど‐まちぶぎょう【江戸町奉行】
江戸幕府の職名。老中の支配下にあって、江戸の武家地・社寺地を除く地域と町人に関する行政・裁判・警察などを担当した。数寄屋橋に南町奉行、呉服橋に北町奉行があり、一月交代で職務に就いた。寺社奉行・勘...