く‐もじ【く文字】
《「く」で始まる言葉の後半の部分を省略し、「文字」を添えていった女房詞》 1 茎漬け。漬物。 2 《「くゎんぎょ」の「く」から》還御(かんぎょ)のこと。 3 《「九献(くこん)」の「く」から》酒...
くり‐ぬき【刳り貫き/刳り抜き】
くりぬくこと。また、くりぬいたところや物。「桐の—の手炉(てあぶり)に桜炭が埋(いか)って」〈紅葉・二人女房〉
くり‐まわ・す【繰(り)回す】
[動サ五(四)]金銭などを、都合をつけてやりくりする。「隠居の臍(へそ)を予算に入れて—・していた」〈紅葉・二人女房〉
くれない‐の‐はかま【紅の袴】
十二単などの女房装束で、成人女子が用いた紅染めの袴。緋(ひ)の袴。
くれない‐もみじ【紅紅葉】
女房の衣の襲(かさね)の色目。紅・山吹・黄・青・濃紅・淡紅の順に重ねるもの。
くろ‐ど【黒戸】
「黒戸の御所」の略。 仏壇をいう女房詞。
くろま・す【黒ます】
[動サ四] 1 黒くする。「女房、宮司など、皆いと—・したり」〈栄花・玉の飾り〉 2 ごまかす。紛らわしくする。だます。「猶しも声を—・して」〈浄・朝顔話〉
くろ‐もの【黒物】
1 《底がすすけて黒いところから》鍋をいう女房詞。 2 雑魚(ざこ)、いりこをいう女房詞。 3 「黒鉱(くろこう)」に同じ。 4 「黒物家電」の略。 5 石油業界で、重油や原油など、見た目が黒ま...
ぐ【愚】
[名・形動]おろかなこと。ばかげたこと。また、そのさま。「—を犯す」「—な男」「尾鰭(おひれ)を附けて—な評判をしておった」〈魯庵・社会百面相〉 [代]一人称の人代名詞。自分のことをへりくだ...
ぐな‐ぐな
[副]非常に柔らかで、しっかりしていないさま。ぐにゃぐにゃ。「身体は—、眼ばかり据(す)えて」〈紅葉・二人女房〉