いし‐いし
《形容詞「い(美)し」を重ねた語。もと女房詞で、おいしい物の意から》だんご。「お月見の真似(まね)事に—をこしらえて」〈一葉・十三夜〉
いそう‐ご【位相語】
ある特定の社会や場面などに特徴的に用いられる言葉。女房詞・幼児語・学生語など。
いため‐つ・ける【痛め付ける】
[動カ下一][文]いためつ・く[カ下二] 1 肉体的または精神的に、ひどい苦痛を与える。痛い目にあわせる。「容赦なく—・ける」 2 《「撓め付ける」の意からか》髪や服装を堅苦しく整える。「柱を後...
いだし‐ぎぬ【出衣】
1 直衣(のうし)または衣冠姿で、美しく仕立てた内着の衵(あこめ)の裾先を袍(ほう)の襴(らん)の下からのぞかせること。出衵(いだしあこめ)。出袿(いだしうちき)。出褄(いだしづま)。 2 寝殿...
いだし‐ぐるま【出車】
盛儀の出行の際の装飾として、出衣(いだしぎぬ)を施した牛車(ぎっしゃ)。また、随行の女房の装束の裾を出衣とした牛車。「八省に立て続けたる—どもの袖口、色あひも、目馴れぬさまに」〈源・賢木〉
いちまい‐かわ【一枚かわ】
《「かわ」は姉女房の意》夫より一つ年上の女房。夫婦仲がよいとされる。
いつつ‐あこめ【五つ衵】
女房・童女などの晴れの装束で、衵を5枚重ねて着ること。
いつつ‐ぎぬ【五つ衣】
女房装束で、表衣(うわぎ)と単(ひとえ)との間に5枚の袿(うちき)を重ねて着ること。五つ重ね。
いと【糸】
1 天然、または人造の繊維を細長く引きのばしてよりをかけたもの。織物糸・縫い糸・編み物糸など。「—をつむぐ」 2 細長く1のようになっているもの。「クモの—」 3 琴または三味線などの弦楽器の弦...
いなば‐どう【因幡堂】
因幡薬師のこと。 狂言。酒好きの女房を離縁した男が因幡堂へ妻乞いに行ったところ、だまされて前の女房と再び祝言の杯をあげてしまうという筋。