お‐すべり【御滑り】
1 「滑り台」の美化語。 2 《女房詞から》神仏への供物や貴人の食物・所持品のお下がり。「『あなた、—でございます。一つお戴き遊ばせ』と青柳夫人は菊の御紋をうち出した紅葉雁(べにらくがん)を東老...
お‐すもじ【御す文字】
《女房詞から》 1 《御酢文字の意》「鮨(すし)」の美化語。「近ごろは、—でもお結びでも一口にいけますし」〈康成・十六歳の日記〉 2 《御推文字の意》推察の意の尊敬語。ご推察。おすいもじ。「その...
おそい【襲】
1 上着。女房などが、袿(うちき)・打ち衣(ぎぬ)の上に着たもの。「御—はいづれをか奉らむ」〈宇津保・内侍督〉 2 上を覆うもの。覆い。「車の簾、かたはらなどに挿し余りて、—、棟などに」〈枕・九...
お‐つくり【御作り】
1 化粧を丁寧にいう女性語。 2 《女房詞から。「お作り物」の略》刺身。
お‐つけ【御付け/御汁】
1 《女房詞から。本膳(ほんぜん)で飯に添えて出すところから》吸い物の汁。おつゆ。 2 特に、味噌汁。おみおつけ。「—の実」
お‐つむ【御頭】
《もと女房詞「おつむり」の略》頭。主として幼児に対して用いる。
おとど【大殿/大臣】
《「おおとの」の音変化か》 1 貴人の邸宅の敬称。御殿(ごてん)。「—の瓦さへ残るまじく吹き散らすに」〈源・野分〉 2 貴人や、大臣(だいじん)・公卿(くぎょう)などの敬称。「さぶらひ給ふ右大将...
おとな【大人】
1 成長して一人前になった人。 ㋐一人前の年齢に達した人。「入場料—200円、子供100円」⇔子供。 ㋑一人前の人間として、思慮分別があり、社会的な責任を負えること。また、その人。「—としての自...
お‐なか【御中】
1 (「お腹」とも書く)腹を丁寧にいう語。もと女性語。「—が痛い」「—がすいた」 2 飯・食事をいう女房詞。 3 綿(わた)・真綿をいう女房詞。 4 室町時代、武家の奥向きに仕えた女中の役名。中...
お‐はぎ【御萩】
1 《萩の餅(もち)をいう女房詞から》もち米、またはもち米とうるち米とをまぜて炊き、軽くついて丸め、小豆餡・きな粉・すりごまなどをまぶしたもの。彼岸に作る。ぼたもち。はぎのはな。 2 醜い女の意...