かん【奸/姦/姧】
よこしまで悪賢いこと。また、その人。「—を禁じ乱を遏(とど)むるの用多くして」〈中村訳・西国立志編〉
かん【奸】
[音]カン(漢) 1 (「姦」と通用)正道を犯す。邪悪である。よこしま。「奸計・奸臣・奸知・奸物/佞奸(ねいかん)」 2 邪悪な人。「漢奸・斬奸」
かん‐かん【漢奸】
中国で、敵に通じる者。売国奴。特に、抗日戦争下、日本に協力した者をいう。 [補説]書名別項。→漢奸
かんかん【漢奸】
堀田善衛の短編小説。日本敗戦前後の上海(シャンハイ)を描く。昭和26年(1951)発表。同年、「広場の孤独」とあわせ第26回芥川賞受賞。
ざん‐かん【斬奸】
悪者をきり殺すこと。
たい‐かん【大姦/大奸】
非常に悪賢いこと。また、その人。
ねい‐かん【佞奸/佞姦】
[名・形動]口先巧みに従順を装いながら、心の中は悪がしこくねじけていること。また、そのさまや、その人。「—な(の)輩」