いもせ‐どり【妹背鳥】
1 セキレイの別名。 2 ホトトギスをいう女房詞。
いもせ‐むすび【妹背結び】
夫婦の縁を結ぶこと。結婚。「一世一度の—」〈浄・会稽山〉
いもせ‐やま【妹背山】
和歌山県北部、かつらぎ町を流れる紀ノ川の北岸の背山と南岸の妹山。鉢伏(はちぶせ)山と長者屋敷のこと。[歌枕]「後れ居て恋ひつつあらずは紀伊国の妹背の山にあらましものを」〈万・五四四〉 奈良県...
いもせやまおんなていきん【妹背山婦女庭訓】
浄瑠璃。時代物。五段。近松半二らの合作。明和8年(1771)大坂竹本座初演。大化の改新を背景に、大和地方の伝説を織り込んだ、雄大で幻想的な作品。「山の段(吉野川)」が有名。
いも‐と【妹】
「いもうと」の音変化。
いも‐に‐こい【妹に恋ひ】
[枕]妹(いも)を恋い、我(あ)が待つ意から、「あがの松原」にかかる。「—吾(あが)の松原見渡せば」〈万・一〇三〇〉
いも‐やま【妹山】
一対の山を男女・夫婦に見立てたときの、女性・妻にあたる山。→妹背山(いもせやま)
まい【妹】
[音]マイ(呉) [訓]いもうと いも [学習漢字]2年 いもうと。「義妹・愚妹・姉妹・実妹・従妹・弟妹・令妹」 [難読]従姉妹(いとこ)・妹背(いもせ)・妹兄(いもせ)・兄妹(きょうだい)・十...
も【妹】
「いも(妹)」の音変化。「旅とへど真旅になりぬ家の—が着せし衣に垢(あか)付きにかり」〈万・四三八八〉