ふたりばかま【二人袴】
狂言。婿入りする男が父親と舅(しゅうと)の家に行き、1着の袴で親と交代に舅の前に出る。二人一緒に出るよう求められ、袴を二つに裂いてそれぞれ前に当てて取り繕うが、舞をまううちに見つかる。
ふ‐ば【駙馬】
1 中国で、天子の乗輿(じょうよ)に添える予備の馬。 2 《魏(ぎ)・晋(しん)以後、皇女の婿は駙馬都尉(ふばとい)の官に任ぜられたところから》貴人の娘婿。「軈(やが)て—と羨ましがらるる人なる...
みず‐いわい【水祝(い)】
婿入り・嫁入りの際に当人に水を掛けて祝う習俗。翌年の正月にもする。水掛け。水浴びせ。《季 新年》「鼻たれの男なりけり—/虚子」
むこ【婿/聟/壻】
1 結婚して妻の家系に入った男性。「—を取る」⇔嫁。 2 娘の夫。娘むこ。女婿(じょせい)。⇔嫁。 3 結婚したばかりの男性。また、結婚式でこれから婿になる男性。新郎。はなむこ。⇔嫁。
むこいり‐こん【婿入り婚】
婚姻成立祝いを妻方であげ、以後、夫は妻方に住み込むか妻訪いの形で婚姻生活が営まれるもの。一定期間ののち夫方に移るので、一時的妻訪い婚ともいう。村内婚を基盤として、日本で古くから行われた。招婿(し...
むこ‐がね【婿がね】
婿にしようと思っている人。「この—に詠みておこせたりける」〈伊勢・一〇〉
むこ‐ご【婿子】
「婿(むこ)」に同じ。「世にあらんものの—になして」〈平家・一〇〉
むこ‐とり【婿取り】
《「むこどり」とも》娘に婿を迎えること。また、その儀式。
むことり‐むすめ【婿取り娘】
家をつぐために婿養子を迎える必要のある娘。
むこ‐にげ【婿逃げ】
初婿入りの宴の途中で、婿が黙って逃げ帰る風習。婿の食い逃げ。婿の尻逃げ。