やすめ‐ことば【休め言葉】
詩歌などで、特に意味はないが、調子を整えるために置く言葉。休め字。「山の山鳥」の「山の」のようなもの。
やすめ‐どころ【休め所】
1 休ませる所。休息所。「細脛(ほそはぎ)の—や夏の山/珍碩」〈猿蓑〉 2 短歌の第3句。「あだ人のといふ五文字を、—にうちおきて」〈源・玉鬘〉
やす‐らか【安らか】
[形動][文][ナリ] 1 穏やかで変わったことのないさま。平安なさま。「—な旅路を祈る」 2 何の心配も悩みもないさま。「—な眠りにつく」 3 わかりやすいさま。平易なさま。「文字の意味—にし...
や‐せい【野生】
[名](スル) 1 動植物が自然に山野で生育すること。「—の猿」「そら色の朝顔が—していた」〈寅彦・旅日記から〉 2 人が教育などによって整えられたりせず自然のままの状態で育つこと。
[代]...
やせ‐やせ【痩せ痩せ】
[形動ナリ]非常にやせているさま。「鬚(ひげ)がちに、かじけ—なる男と」〈枕・一〇九〉
[副]
に同じ。「殺字ふくらとはなうて、—としたぞ」〈蒙求抄・七〉
やたら【矢鱈】
[形動][文][ナリ]根拠・節度がないさま。筋が通らないさま。めちゃくちゃ。むやみ。「—に買い込む」「—な事を言うもんじゃない」 →無闇(むやみ)[用法]
[副]
に同じ。「—(と)のどが乾...
やっこ‐そう【奴草】
ヤッコソウ科の寄生植物。シイの木の根に寄生し、高さ約7センチで全体に白い。太い肉質の根茎に鱗片(りんぺん)状の葉が十字形に対生し、形が奴凧(やっこだこ)を思わせる。晩秋、白い花が1個咲く。宮崎市...
やっぱり【矢っ張り】
[副]「やはり」の音変化。「—思ったとおりだ」 [補説]「矢っ張り」は当て字。
やつ・す【俏す/窶す】
[動サ五(四)] 1 目立たないように姿を変える。また、みすぼらしい姿にする。「身を—・す」 2 やせるほど思い込む。顔形が変わるほど、一つのことに夢中になる。「恋に身を—・す」 3 出家する。...
やつむね‐づくり【八棟造(り)】
1 神社建築の一様式。本殿と拝殿とをつなぐ部分を石の間とし、その屋根が本殿・拝殿の屋根から作りつけられて両下(まや)であるもの。上から見ると屋根の棟木がエの字形をしている。のちの権現(ごんげん)...