のたまわ‐く【宣はく/曰はく】
《動詞「のたまう」のク語法》おっしゃること。おっしゃるには。のたばく。「子(し)—」「高祖—」〈平家・三〉
のたまわ・す【宣はす/曰はす】
[動サ下二]《動詞「のたま(宣)う」+尊敬の助動詞「す」から》「言う」の尊敬語。「のたまう」より敬意が強い。おおせられる。「(帝ハ)よろづの事を泣く泣く契り—・すれど」〈源・桐壺〉
のとう・ぶ【宣ぶ/曰ぶ】
[動バ四]《動詞「の(宣)る」に「とう(賜)ぶ」の付いた「のりとうぶ」の音変化。一説に、「のたまう」「のたぶ」の音変化とも》 1 「言う」の尊敬語。「のたまう」に比べ、敬意は低い。おっしゃる。「...
の・ぶ【述ぶ/宣ぶ/陳ぶ】
[動バ下二]「の(述)べる」の文語形。
の・べる【述べる/宣べる/陳べる】
[動バ下一][文]の・ぶ[バ下二]《「伸べる」と同語源》 1 考え・意見などを口に出して言う。「所信を—・べる」「礼を—・べる」 2 文章で表す。「前章に—・べたごとく」
のら◦す【宣らす/告らす】
[連語]《動詞「の(宣)る」の未然形+上代の尊敬の助動詞「す」》おおせになる。おっしゃる。「あらたまの年の経ぬれば今しはとゆめよ我が背子(せこ)我が名—◦すな」〈万・五九〇〉
のり‐ごと【宣り言/告り言/詔/令】
天皇のおおせ。みことのり。のりごち。「祠官(かむつかさ)に—して」〈熱田本垂仁紀〉
の・る【宣る/告る】
[動ラ四]告げ知らせる。述べる。口に出して言う。「若(も)し海中(わたなか)を渡る時、な惶畏(かしこ)ませまつりそと—・りて」〈記・上〉 [補説]本来は、神や天皇が重大な事実を宣言する、また、み...